運用会社元株式ファンドマネージャーの雑感1

2017年03月09日

 

 今の投資家は幸せだ。何故なら、余計な心配をしないで株式運用に取り組めるからだ。

 

 私が株式運用を始めたのは36年前の1981年だが、そこから1990年のバブル相場崩壊にかけて、日本株はいつか大きな下落に見舞われる、場合によっては株価が半分以下になってしまうのではと心配していたものだ。その最大の理由は、その当時のPER(株価収益率)が、欧米主要国市場の倍率(10~20倍)に比べ法外に高かったからだ。日経平均が4万円に届くかと思われたピーク時には70倍を超えていた記憶がある。

 

 現在は、日本株の方が米国株などより低い倍率になっており、少なくとも国際比較の上からは、日経平均が半値になる可能性は極めて低いだろう。

 

(平成29年5月)

 

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